「世界は何を求めているか?」クリエイターかくあるべき。
先日ね、デザイナーのドリスヴァンノッテンの映画を観ました。
のでその衝動をシェアします。
LVやGucciなどハイブランドがどんどんグループに買収されて、
売上至上主義的になっていく中で、
独立したまま独自の製作を続けてるデザイナー。
服が売れない時代と言われているだけに、大きなグループの傘下で売れるものを量産していった方が商売的には賢いのだろうね。
でもそれは彼に言わせると「プロダクト」であって、いわゆる「ファッション」であると。
ファッションという言葉は好きじゃない。
自分が作りたいのは作品として、作り手の思いや技術がつまった「クラフト」なんだと言っていました。
そんな彼が新しいコレクションやファッションショーをつくるシーンが出てくるんだけど、
毎回ものすごい苦労の連続で、
自分のこだわりは絶対譲らない感じ。
それは生活も同じで、とにかく庭も服もインテリアも料理もこだわりまくってる。
生活にも仕事にも100%、理想の状態のために妥協はしない。
全てが美しかった。
なんだけど、新作を作るときに絶対に考えることがあると。
なんだと思う?
私は、これだけ自分のこだわりに忠実に生きてるんだから、
「自分がワクワクするもの」かと思った。
でも彼の口から出たのは真逆で。
それがタイトルの「世界は何を求めているか?」だったんだよね。
これがすっごく衝撃で。
これだけ他と違くて、自分を全面に押し出して、流行りにも迎合しなくて、
自分がいいと思うものを作っているクリエイターにも関わらず、
創作のスタートは、「世界は何を求めているか?」
このバランス感覚。あっぱれだと思った。
だいたいのクリエイターは、売れるもの(=プロダクト)を作るか、
自分の作りたいものを作って地道に売る。
この二択だ。
彼は違う。
世界が何を求めているかを独特の目線で見ている。
それを抑えながら圧倒的自己表現を両立させている。
非常に文章にしにくい。
語彙力はない方じゃないけど、今回は自分がポンコツに感じるくらい良い表現が書けません。
映画おすすめです。
プロダクトではなく、クラフトを産み、購入したい。
そして理想の暮らしが詰まっている二人の家。
自分も少しずつ仕上げていこう。
Rita.