人を愛すること
人を愛することは、私にとってはとても面倒なことだ。
相思相愛のステキなパートナーがいたらいいなと思いながらも、1人には絞れないとか、失ったらどうしようという不安に負けて今を見失ったりとか、実に複雑にしてしまっていると思う。
ただただ目の前の人が好き。という自分の気持ちを大切にすればいいものを。
なぜ愛することが面倒かと言うと、多少なりとも自分のペースを崩す必要があると思っているからだ。実際はそうではないんだと思うけど、今のわたしはそういうもんだと思ってしまっている。
自分の体の声を聞き、直感を観察し、仕事をできる範囲で一つひとつ積み上げて、気持ちのいい空間を作ってきた自分にとって、相手の存在は異物でしかないみたいだ。
また相手との気持ちがいい状態を構築しなければいけない。その間にたくさんコミュニケーションを取って、時に自分のペースが乱れたり、心がざわざわしたりする。
それが今の自分にはすごく負担だし、よっしゃやるぞ!とはなれない。
そうなると、たまに会うと気持ちの良い相手を求めるようになり、恋愛のワクワクドキドキの部分だけ、うわべだけの関係性に終始する。
相手をまるごと愛し受け入れる気がない私を、受け入れてくれる人はいない。
愛することはとても面倒だ。
だからこそ、人生のどこかで思いっきり人を愛することができたらいいなと思う。
Rita.