創作活動の一番の味方となるもの
自分が何か作品を生み出す時、「良い」「好きだ」と言ってくれる人が現れたとしたら、必ず「よくない」「好きじゃない」という人も同時に現れる。
私は映画が大好きで、自分の感性を磨くためにも、週に1本以上観るようにしています。
先日予想を大幅に超える素晴らしさで感動した作品が、「キングダム」です。
発行部数3600万部を超える人気漫画の実写映画化。
昨今の実写映画化ブームは、配給会社が手っ取り早く売れる映画を作るために、すでにファンの付いている作品を片っ端から映画化している結果だそうで。当然作品が残念な結果になることも多く、「漫画の実写映画化」と聞くだけで、またか・・・とうんざりしてしまう人もいるようです。
私はというと、普段はこの実写映画化というジャンルのものをほとんど見ないので、特に過度な期待もなく、フラットに観に行きました。
当然「外すかもしれない」というある程度の覚悟はしていましたが、
結果は全くの予想外で、ものすごくよかったです。映画の感想を今日は書きたい訳ではないので、ご興味のある方は私のfilmarksからご覧ください。
りたさんの鑑賞した映画 | Filmarks映画 https://filmarks.com/users/rita9999
この映画を通して何を言いたいかというと、冒頭の一文です。
自分が何か作品を生み出す時、「良い」「好きだ」と言ってくれる人が現れたとしたら、必ず「よくない」「好きじゃない」という人も同時に現れる。
実写映画がわかりやすいので例にすると、すでにファンがついている作品に手を加えるって必ずや賛否両論が巻き起こるものだと思うのです。
監督やキャストは、それを十分に承知した上でこの作品を作るわけです。
ネット上には当然のように、「この役はこの俳優じゃない」とか「この部分カットしないで欲しかった」「原作の良さがなくなった」とかネガティブなコメントが出ますよね。
でも彼らは作るんです。それも織り込み済みで。周りにガヤガヤ言われたとしてもやるんです。
私は、彼らが創作活動においてのお手本だなと思いました。(商業映画が創作活動なのか経済活動なのかというのはおいといてください。)
自分で何かを創作して世に出す時、例えばこのブログでも構わないのですが、
「良い」という人もいれば「よくない」という人もいます。
でも私たちはそれに一喜一憂してしまいますよね。
人の目が気になって100%の自分の内側にあるものを表現できなかったり。
そういう時に必要なマインドが、「自分は好きだ」と思えることではないでしょうか。誰がなんと言おうと、自分がめちゃめちゃかっこいいと思う作品ができた。生み出した自分が一番ときめいてる。自分が作ったものが好きだ。
これは感情なので、どこの誰にも否定できるものではありません。
「この映画は素晴らしいです」という意見に対しては、「私はそうは思わない」という答え方ができますが、
「自分が一番興奮してるんです」という感情に対して、「あなたは興奮してないよ」とは言えませんよね。
つまり、自分の中のワクワクやドキドキは、誰も侵せない。
それってすごいことじゃないですか?他人に触られない絶対がそこにあるんです。
キングダムのメンバーたちも、なんやかんや言われるのはおいといて、
自分たちがかっこいいと思うもの撮ろうぜ!って感じだったのではないかなと思います。だってかっこよかったもの。
改めて、感情ってすごいものだなと思います。
創作活動において、感情を上手に使っている人ってこんな感じなのか、という体験でした。
Rita.