中休みの唄
わたしたちは、人間というちいさすぎる器の中に入っていて、
五感という限られた感覚だけに抑えこまれて生きていて。
目の前にあって、見て触れるものしか信じられなくて、
それ以外の"何か"は無いものとされていて。
この肉体の何倍も、何十倍ものエネルギーを秘めているけど
どうにかこの中で収まろうとしてやっている。
みんな一つのところから来て、一つに還っていくけれども、
いまはわざわざ、それぞれの人間という器に入っている。
それは、
分離を味わいたくて選んだこと。
違いを体験したくて選んだこと。
相手と分かり合えない苦しみ
目の前にいないと不安になってしまう、限られた感覚だけでの日常
どんなに溶け合ったように感じても
一つにはなれない私とあなた。
苦しくて悲しくて、やってられない。
でもそれを味わいたくて選んだ。
人間という器に入ること。
五感だけでどうにかやってみることを。
Rita.